JCBゴールドとJCBプラチナの航空機遅延保険は、国内・海外とも利用付帯です。対象の代金をカードで払うことに加え、遅れた時間や実際に支出した費用の条件があります。

両券種とも、出航遅延などは1回2万円、手荷物の紛失は1回4万円までです。ただし、定額でもらえる保険ではありません。本人が支出した費用のうち、規定の対象費用が補償されます。

1.国内線と国際線の支払い条件は?

利用付帯とは、対象の旅行代金などをそのカードで払った場合に付く仕組みです。国際線では、公共交通乗用具や参加する募集型企画旅行の料金、搭乗する航空機の代金などの支払い条件があります。海外旅行傷害保険の補償期間内の事故が対象です。

国内線は、このカードで決済した搭乗券の航空便に乗る場合に限ります。国内旅行の代金を何か払っていればよい、と読み替えないようにします。

注意点

海外・国内旅行傷害保険に準じる利用条件があります。国内線は、そのカードで決済した搭乗券の航空便に乗る場合に限られます。

2.遅延や欠航ではいくら補償される?

次の上限は、公式の条件を満たした場合の本人分の実費に対するものです。JCBゴールドとJCBプラチナで、この記事の遅延補償額は共通しています。

起きたこと対象になる費用1回の上限
乗継遅延乗継地の客室料・食事代2万円
出航遅延出発地の食事代2万円
欠航・運休出発地の食事代出航遅延と同じ2万円の枠
予約受付業務の不備による搭乗不能出発地の食事代出航遅延と同じ2万円の枠
預けた手荷物の遅延衣類・生活必需品の購入費2万円
預けた手荷物の紛失衣類・生活必需品の購入費4万円

出典は両券種の保険の案内です。客室料や食事代は本人分に限り、内訳のわかる書類が必要です。同行者全員分の食事代をまとめて対象と考えないようにします。

注意点

欠航と出航遅延は同じ補償枠で、それぞれ2万円ずつ受け取れるものではありません。出航遅延の枠には客室料が含まれません。

乗継遅延と出航遅延は同じ1回2万円まででも対象費用が異なる
図:乗継遅延と出航遅延は同じ1回2万円まででも対象費用が異なる

3.何時間の遅れから対象になる?

乗継遅延は、乗った便の遅れで乗継便に乗れず、到着時刻から4時間以内に代わりの便を使えなかった場合が対象です。乗継地での客室料と、代わりの便を使えるまでの食事代を確認します。

出航遅延・欠航などは、出航予定時刻から4時間以内に代わりの便を使えなかったことが条件です。単に飛行機が遅れた事実だけでなく、代替便を利用できたかも関係します。

手荷物は、到着後6時間以内に届かなければ遅延の条件に当たります。対象は、空港到着から48時間以内の旅行行程中に購入した衣類・生活必需品です。

到着後48時間以内に届かない場合は紛失とみなします。この場合は、空港到着から96時間以内の旅行行程中の購入費が対象です。遅延の保険金を超える分を扱うため、同じ購入費を重ねて請求する仕組みではありません。

預けた手荷物は到着後6時間で遅延、48時間で紛失。購入費の対象期間は到着から48時間と96時間
図:預けた手荷物は到着後6時間で遅延、48時間で紛失。購入費の対象期間は到着から48時間と96時間

4.請求にはどんな記録が必要?

請求では旅行の予約・決済、遅延の時刻、支出の内容が判断の材料になります。客室料や食事代は本人分の費用であることを示す、内訳のわかる書類が必要です。

  • 国内線は、搭乗券の対象カードでの決済が条件です。
  • 予定時刻・到着時刻と、代替便を利用できた時刻を整理します。
  • 食事・客室・衣類など、支出の種類と日時を分けます。

日本からの事故受付は損保ジャパンJCB事故受付デスクです。電話は0120-258-554、受付は月〜土の9:00〜17:00で、日曜・祝日は休みです。海外からは海外ホットラインの+81-50-3820-1301が24時間・年中無休で受け付けます。

補償の有無と条件は、必ずカード会社・引受保険会社に確認してください。

まとめ
  • 両券種の遅延保険は、国内・海外とも利用付帯です。
  • 国内線は、その搭乗券のカード決済が条件です。
  • 乗継遅延と出航遅延では、客室料が対象になるかが違います。
  • 遅延時間に加え、費用を支出した期間にも条件があります。
次に読む:海外旅行保険のキャッシュレス診療:カードで使う条件と受診前の手順

5.よくある質問

4時間遅れたら2万円を受け取れますか?

定額給付ではありません。代替便を使えないなどの条件を満たし、対象の費用を負担した場合の実費が上限内で補償されます。

カードを持たない家族も対象ですか?

この遅延保険は本会員・家族会員の本人分の費用を扱います。旅行傷害保険の家族特約とは、対象者と補償項目を分けて読む必要があります。

他のカードの遅延保険と合算できますか?

ほかの傷害保険からも同時に支払われる場合、保険金額を合算した範囲内で実際の損害額までです。損害を超えて受け取れるわけではありません。

出典